無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

それはさておき、せっかくなのでふたりと一緒にハワイアンショッピングを楽しむことにする。

服に下着、それから水着もないとビーチには遊びにはいけないし、無論 早乙女邸のプールにも入れない。

目移りする数多くのショップ…

買わなきゃいけない物も沢山、欲しいものも沢山だ。

1日でまわりきれるかなぁ…

ついそんなことを考えながらフラりととあるブティックに立ち寄った。

日本にも進出している有名な一流ブランドだ。店内はもちろん様々な観光客で賑わっている。

荷物は…葵くんのあの車なら大きいからいっぱいになっても、うん。積めそうかな♪

どんなに増えても文句を言う人の心配も今日はない。

ついでに言えば、苦手とする人混みに苛々オーラを放つ輩の心配もいらないのだ。

…あえてどちらも誰とは言わないけれど、これはこれで有りなのかもしれない。

有りというか、今日も終日仕事で忙しい彼らだ。もしかしたら一緒にここにはこれなかったかもしれない。

仮に時間を作ってくれていたとしても、こんな過ごし方はできなかったかもしれないのだ。

しかしそう考えると少し複雑な気持ちになる。

今こうしてアタシを楽しませてくれているふたりと、ここにいないふたり…

昨日からノンストップのドタバタとドキドキの連続に楽しいことに間違いはないのだけれど、胸のどこかに小さなわだかまりがまったくないといえば嘘になる。