君とずっと
第6章 告白
「え?」
私は西崎くんの方を向いた
しかし、西崎くんは前を向いたまま語り始めた
「オレ、幼稚園の頃からサッカーが好きで、ひたすらボールを蹴ってた」
幼稚園からサッカーやってたんだ
すごい……。
「小学校上がってもサッカー、友達との遊びもサッカー、そして、中学でもサッカー」
そんなに好きなんだ……。
そこまで熱中できるものがあるって羨ましいな
「だから!!」
〈ビクッ〉
いきなり大きな声を出さないでほしい、まったく……。
「だからな……わかんないんだよ……関わって来なかったから、サッカー一筋だったから……」
急に西崎くんの声が弱々しくなった
「女子がどういうものか……どう接するべきなのか……」
え?そうだったの?
結構フレンドリーなイメージあったから意外だった
西崎くんを見ると、耳まで真っ赤に染まっていた
こういうのを見るとつい、かわいいって思ってしまう
「だから、ごめん!……オレの行動のせいで、天海のこと傷つけた……」
不器用な西崎くん
新しい一面を見つけた
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