
君とずっと
第6章 告白
「6校時は絶対に出たい!!理科の授業は受けたいの〜!」
私は西崎くんに訴えた
そこに先生の助言も加わった
「50分くらい大丈夫、天海さん、こんなに元気だし」
私は西崎くんを見つめた
「そんなに出たいなら出ればいい」
西崎くんは相変わらず不満そうだが許してくれた
何で西崎くんの許可がいるのか疑問だが、まぁいいや
「天海、今日、玄関で待ってろよ、絶対だからな!!」
「……はい」
「失礼しました」
〈ガラッ〉
「西崎くんってかわいいわね」
「え?」
かわいいって……どこが?
あんなに強引で口が悪いのに
「素直になれないのよ〜」
素直に……。
「朝、あなたを運んで来たときだってすごかったわ」
先生はクスクスと笑っている
「何がですか?」
「ん〜?あ!天海さん、そろそろ行かないと遅刻しちゃうよ」
「あ、本当だ、ありがとうございました!失礼します!」
私はペコリと頭を下げ、保健室を出て教室へ向かった
なんか話を流された気がする
