ふたり、溺愛中
第6章 甘えて、甘えさせて
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―――――ピルル ピルル ピルル
―――――ピルル ピルル ピルル
「………………ん……」
どこからか聞こえてくる電子音で、目が覚めた。
「あれ、私……寝ちゃってた?」
悠さんの寝てるベッドの端で、いつの間にか腕を枕にして突っ伏して寝てたみたい。
頭がボヤーっとしてる、もしかしたら結構長く寝ちゃってたのかも。
―――――ピルル ピルル ピルル
―――――ピルル ピルル ピルル
「…あ、ケータイ」
ちょっと前に聞いた事のあるこの音は、確か悠さんの携帯電話の着信音だ。
ずっと鳴ってるって事は、誰かが電話してきてる?
「どこから鳴ってるんだろう」
私はゆっくり起き上がると、音の鳴っている場所を探す為に部屋を出ようとした。
「優……」
「えっ」
すると、後ろから私を呼び止める声がしたの。
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