私の心の1番綺麗なところに
第32章 恋と呼べそうで呼べないもの
隆太。
たまに、あなたが語っていた
将来の夢を思い出す。
あなたは自分の意志と夢を
しっかり持っていて、
叶えるために努力した。
それがとても羨ましい。
私は、そんな大きな夢もなく
何にも負けない意志もない。
いつか、私にも隆太のように
夢や意志を持つ日がくると思ってた。
でも、その「いつか」って
いつなんだろう。
隆太が私に話してくれたとき、
私は自分にはまだ先の話だと
思って、真剣に聞いていなかった。
今になって、
隆太がどんな風に将来を考えて
努力していたのか知りたい。
もっといろんなあなたを知りたかった。
もっと私の記憶にあなたを刻みたかった。
そしたら、どんなに時が過ぎても
あなたの考えが色褪せることなく
私の心に残るのに…
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