私の心の1番綺麗なところに
第29章 曇り心
彼は伝票を取って
お店のレジでお会計をし
店を出た。
私も後を追おうとすると、
出口で見送ってくれた店長に
「大変だね。」
と言われた。
お客さんが少なかったぶん、
グラスを落としたときから
気にかけて見てくれていたんだろう。
恥ずかしかった。
軽く微笑んで、店を出た。
その後、タクシーで
私の部屋まで行ったけど、
話し合いができる状態ではなかったから
そのまま彼を寝かせた。
…疲れた。
彼の方が年上なのに、
どうして私ばかり
気を使って、諭して、
挙げ句、寝かしつけなきゃいけないの…?
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