私の心の1番綺麗なところに
第25章 ひとり
川上翔さんへの気持ちは
膨れ上がっていくばかりで。
もう罪悪感を抱かずに
堂々と片想いできる。
もしかすると、それで私は
あっかりと優貴のことを
忘れられたのかもしれない。
寂しさを感じなかったのかもしれない。
たまに、同じ日の朝に
シフトが被っていると
終始ドキドキで。
彼に嫌なイメージを持たれたくない、と
必死で仕事に取り組んだ。
私が先にシフトが入っていて
あとから彼が来て、
数時間シフトが被るときでも
その日は彼が来る前から
ドキドキして、楽しみで。
彼が休みのときは、なんだか悲しくて。
今日は会えなかった、なんて。
完全に、彼に、恋していた。
こんな気持ち、久しぶりだった。
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