私の心の1番綺麗なところに
第24章 別れ
でも、もし会えたとしても、
絶対、隆太だとわかる自信は、ない。
だって、私が「似てる」と思って
泣きそうになるのは
私が知ってる隆太だから。
私と会っていたときの、隆太だから。
あれから、何度も冬は巡っている。
だから、もしかしたら
隆太の髪型が変わっているかもしれない。
顔立ちもさらに大人らしくなっているかも
しれない。
服装だって、スーツ姿かもしれない。
私服の趣味だって変わっているかもしれない。
もし私たちが出逢えることが
あったとしても…
もし気づくことができた私が、
泣くとわかっていても
隆太だ、とわかる自信は…
哀しいことに、
それくらい月日は流れたんだね。
それでも、まだ…
いつか、きっと出逢えると
気づくことができると、
希望は捨てずに、生きていきたい。
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