私の心の1番綺麗なところに
第18章 汚されたもの
応接室で待っていると
学長が現れた。
「すまんね、急にこんな所に
通してしまって。」
「いえ、こちらこそ、
ありがとうございます。」
学長はある程度の話は
警察から聞いていた。
一通り警察から聞いた話を
おさらいした。
「小和田さんは、どうしたいんだい?」
「できることなら…
何とか会って話すくらいは
できないかと…」
「それで?」
「…彼の就職先にも…
連絡して…なくす、とか…。」
嘘。
そんなこと望んでなんかいない。
ああ、でも、それでもー…
「小和田さん、
君の話を聞いて思ったのは
それは君の意思じゃないよね?」
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