私の心の1番綺麗なところに
第14章 サヨナラの秋
どこに行こうかな。
何をしようかな。
わたし、少しは着る服も
オシャレになったつもり。
少しは大人っぽくなったつもり。
隆太にあっと言わせたい。
「変わったね!」って言われたい。
あわよくば…抱かれたい。
またあの腕で抱きしめてほしい。
隆太を感じたい。
もう、高校生のときみたいに
遠いからという理由で
夕方に帰る必要はない。
いつまでも会える。
ああ、早く会いたい。
それだけをたのしみに
過ごした9月。
そんな私を包む秋の風。
咲く花は真っ赤な彼岸花。
花言葉は、
「悲しき思い出」
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