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「先生を見てって……香奈夫くん……」


　ついに、言わせるのかっ!?　あの鉄壁に、針一本でも穴を開けたか？


「私、なにか変かな？」


　いや、変かなじゃなく、変だよね。


　いや、人魚として見たら、レベルがわからないからなんとも言えないんだけど、人間として見たら変です。


　先生は、チラッとこっちを見て微笑んだ。


「香奈夫くん……ひょっとしたら……」


　そう、そのひょっとすることよっ!!　略してひょっとこよっ!!


「先生が風をひくと思って、言ってくれたのよね！　ありがとう」


　オーマイガ!!



　香奈夫の初体験と受験は成功するのか？