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偽りの向こう側

第16章 ライン四日目~夜~

「ごめんね」
「はぁぁ?なに謝ってんだよ」
「なんとなく」
「テキトーだな!罰としてこれ一気飲みにしろ!」

それはデキャンタになみなみ注がれた
赤ワインだった。

「それは無理だって!」
「ミナミならいけるって!」
「……いけちゃうかも」
「それ見ろ。潰れたら俺が介抱してやっから」

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