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偽りの向こう側

第12章 ライン四日目

私の裸を見てしまった瑛士をそれとなく諭す。

瑛士の顔が急激に赤くなった。

逆効果だったようだ。

「ごめん……でも一瞬しか見てないから」

瑛士は自分を誤魔化すかのようにゴクゴクと
音を鳴らしてビールを飲んだ。

この話はもうやめよう。

「体調はすっかりいいみたいね」

瑛士は夕方近くまで寝込んでいた。

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