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[現代版] 天使と悪魔

第4章 過去からの声

・横尾side

屋良さんと話しをした翌日



北「でよ、あいつ毎日ウザいくらい電話して来るんだわLINEでいいって言ったら声聞かなきゃ心配で堪らんとか言いやがってさ」



あははっ―

SHOCKの舞台を 大阪の梅田劇場で公演中の内。

そのあとは博多と、10月末まで日程が組まれている

ミツの誕生日のときも合間をぬってこっちへ戻り。

急ぎまた向こうへ帰ったというが。

愛だな、フッ!



北「俺はガキじゃねんだっつうの」



それだけ、お前の事が心配なんだよミツ。



宮「タマ」

玉「なに?」

宮「最近なんか変わった事はない?」

玉「別にないけど」

宮「拾いものとかは」

玉「していないって」

宮「なら良かった」

玉「変な俊哉」



こっちも。



ニ「わったー」

横「なに?ニカ」

ニ「千賀が、相手してくれないんだ」

横「はあっ?」



お前は呑気でいいな、クスッ!



横「メシでも、食いに行くか」

二「わったーのおごり?」

横「宮田も一緒に、フッ」

ニ「んっ?」

横「あいつも、俺らと同じだから」

ニ「それって」



コクンと頷くとニカは。



ニ「宮田あぁ、メシ食いに行こうぜ」

宮「えっ?」

ニ「わったーと一緒にさ」

宮「二…階堂」



あいつの視線が、不安げに俺の方を見る。

大丈夫だ、ニコッ!

言ったろ?お前を独りにしないって。

その悲しみ、辛さを一緒に背負ってやると。

心配するな、フッ!

乗り越えるまで付き合ってやるから。



宮「…うん」


ニ「よし決まり収録、頑張ろうぜ」

宮「おう」



そこには、少しだけ元気になった宮田がいた。

まだ、立ち直るには時間が必要だろうけど。

俺達は、来たるべきときに備え。

少しずつ―

記憶を取り戻した連中と、情報交換し合うようになっていく。

そうする事で要因を掴もうとしたんだが…

既に足音は忍び寄って来ていたことに、まだ気づいていなかったんだ。

俺たちの知らぬ間に、あの2人へと。





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