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天使と悪魔

第24章 未来への輝き

・藤ヶ谷side

五「みんな、ちゃんと話しを聞こう」

内「こいつの言う通りや」

千「でも、どれだけ2人が辛かったかと思うと」

屋「だから知りたいんじゃないか、その真意を」

横「あぁ、俺達にも分かるように説明してくれ」

ニ「そうさ納得が行くよう」

神「分かった」



すると神さまって奴は本当の意味を語り始める。

まず、ひろの役割がなんだったのか?

それは、俺達にも既に分かっていた事。

が、問題はそのあと。



神「真の目的は2つの種族の統一」



えっ?



神「新しい世を作る為にはどうしても2人の間にできた子から、長を誕生させる必要があった」

北「けどその長っていうのはあんたの血によって生まれてくるんじゃないの」

ニ「そうなのか」

北「あぁ、天使の長は神が選んだ胎児へ血を分け与えることで生まれるんだわ」

神「だがこの子に私はそれをしていない」

北「なっ」

藤「じゃなんで」

神「藤ヶ谷太輔」

藤「なんだよ、いきなり」

神「この子はお前たち2人の深い愛と周囲の者たちの想いを感じ取り自ら光りを放った正真正銘の長なのだ」

横「自ら光りを」

神「そうだ、お前たちの愛の深さは今までの事を見れば充分に分かっていた」

千「なに言ってるんだそれを引き離したのはお前じゃん」

神「理由があったのだ」

藤「どんな?」

神「ほんらい宏光には絶対に子は出来ん」

藤「えっ」

戸「藤ヶ谷から貰ったものを力に変えてしまうからだろ」

河「じゃなんでデキたんだよ」



誰もがそう思う。



神「2人が離れたくないという強い思いが奇跡を起こしたのだ」

宮「じゃその為に」

神「まだある」

内「なんや」

神「この世界を1つにするにはどうしても2人の間に子を作らせその胎児が自ら長として生まれて来なければならなかった」

屋「新しい世界を作る為」

神「そうだ」

塚「それが、2つの種族の統一ってこと」

神「だから、私が手を貸すことなくお前たち2人から長が生まれなければならなかったのだよ」



それが、ひろに託されていた最後の役割だと。





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