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天使と悪魔

第8章 渦巻く欲望

・千賀side

どうしてだか、分からないけど。

俺は、こいつに耳元で囁かれると頭がボーッとしてしまう。

でも、気がつくと人なつっこい笑顔があり。

亮太の言葉はまるで俺には呪い(マジナイ)みたいに聞こえ

不思議だよな…



ニ「千賀!」

千「ニカ?」

ニ「どこへ行ってたんだよ大変だったんだからな」

千「えっ」



部落へ戻ると、ニカが俺を見つけ駆け寄って来る。



千「なにかあった?」

ニ「タマが悪魔に襲われてさ」

千「えっ」

ニ「幸い、わったーとごっちが駆けつけて難を逃れたけど次はトッツーが」



なんだって!?



千「そっ、それで」

ニ「今は、郁人が傍で付き添っている」

千「無事だったんだね」

ニ「何とか、でもハッシーがいないんだ、おまえ知らない?」

千「ハッシー?」



なにかを忘れているような気がするのは気のせいか?



ニ「とにかく千賀も俺達と一緒にいた方がいい、わったーも心配している」

千「…あぁ」



なんだ?この妙な違和感は



橋「どうして?健永ねぇ」



ハッシー?



山「へぇ図体はデカいけど羽根が小さいって事は」

橋「おっ、お前は誰だよ」

山「そうだ西の兄貴にでもあげちまおっと千賀、こいつをそこへ連れて行って、そしたら今日は帰っていいから。また明日来い ニヤッ」

橋「やめろ、どこへ連れてくんだ放せー」



まさか、自分がそんなことをしていたとは知らず。



横「無事だったか」

千「わったーいったい何がどうなっているんだよ」

横「今、調べているところだハッキリ分かるまでお前も独りで出歩くな」

千「分かった」



俺は迷走の中にいた。

自分でも、訳が分からないまま。





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