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小さな恋のストーリー

第4章 会えなくても

きっと泣き虫の美和子の事だから泣いているかもしれない。


僕は急いでLINEを打つ。


『美和子、愛してるよ』

もっと他に気の利いた言葉を打てば良かったのに、僕の感情を表すにはこれしか思い浮かばなかった。


『陽ちゃん...』


と美和子からの返事が来ると、DJが次の曲のタイトルを告げる。



「では最後に《With Each BEAT of My Heart》をお送りします」


甘い吐息バックボイスと共にスティービーワンダーの甘い歌声が耳に入る。


僕の脳裏に、美和子の甘く酔いしれる顔が浮かんだ。





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