カラダも、ココロも。
第2章 目覚めと、夕暮れ
ガラガラッ!!
「一番乗りぃ〜〜〜!!」
大きな声と共に、社員が二人入ってきた。
湯船に浸かってる私をみて、その1人がガックリと項垂れた。
おだんごにした、元気そうな子と、ショートカットのおとなしそうな子。
数10分後。
私達はすっかり打ち解けてしまった。
おだんごの子が【矢部千明(やべちあき)】、ショートカットの子は【関祐佳(せきゆうか)】という。
仲良くなったお陰で、本名を教えてくれた。
見慣れない顔だと思っていたが、二人ともキャバクラ部門らしい。
「―それで、田出さんと長谷川さんがめっちゃ睨み合いしてて!!」
田出さんはセクキャバ部門の店長、長谷川さんはキャバクラ部門の店長だ。
「あはは、やっぱりケンカしてたんだね…」
苦笑いの私。
「やっぱ何時もあんななんですか?
アタシ怖くて部屋入れなかったですもん!!」
「ちー、うるさい。」
大興奮で話す千明ちゃん。
そして容赦なく突っ込みつつ、『ちー』と愛称で呼ぶ祐佳ちゃん。
(二人とも仲が良いなあ)
”親友”というイメージぴったりで、そんな2人が微笑ましい。
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