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Brilliant Brand blood

第1章 不運なりし侵入者〜満月に照らされたピアノ

A「構え!!」

一人の声に、全員が緊張を強いられる。
またも彼らの心に高揚が広がる。

A「用意!!」

ターゲットを目視で確認しながら武器を持つ手に力を込める。


殺れる…今なら…俺達の手で…

彼らは全員、勝利の瞬間に酔いしれた。

A「行け!!」

その言葉を合図に、6名はグランドピアノめがけ、床を蹴った。

一人が空に飛び上がりながらグランドピアノに武器を降り下ろす。一人はスタートダッシュをきり、武器を高く掲げ、降り下ろす。



ガツン!!



武器とグランドピアノのぶつかる鈍い音が鳴る。
二人はグランドピアノを見上げ、確認した。


グランドピアノは…




無傷だった。




B「!!」
C「!!」

二人同時に立ち上がる。
それと共に二人の所持する武器が砕けて床に散らばる。

B「嘘だろ…」
C「教皇の祈りを受けた武器だぞ!!」
D「マジか…!?」

6名の内、両手に武器を持つ二人の一人が一歩、後ずさった時だった。


ガキン!!


部屋一帯に、凍れる空気が満ちた。

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