
アイツまで徒歩5分
第8章 自分の事は自分が一番…
「―――…遅くなりました…」
オフィスの扉が開き!最知が顔を出す!!
「!最知?」
俺は、ホッとしたが!!
何があったか気になって仕方がない!!
だが、最知は――――…何事もなく報告と、中森からの伝言を俺に伝える…
「―――と、陣ヶ岡さん…聞いてますか?
て、陣ヶ岡さんの方はどうでしたか?クライアントには、デザインちゃんとメールしましたか?」
熱っぽかった朝や昼とは、違い…元気そうに見えるが――――…
大丈夫だったのか?
俺の考えすぎだったのかも知れない…
「ちゃんとメールして、OKも貰った!」
「なら…良かったです!って…事は、後は資材と業者への発注とスケジュール管理…
その合間を見て…常務のお嬢さんの件も取りかからないといけませんね―――…」
最知は、元気そうにスケジュール帳を見て――――…
よし!っと…気合いを入れながらチーフの元へと歩き出した…
「綾瀬チーフ…
今日の分…滞りなく進みました……
と、私用のため…これから早退をしてもよろしいでしょうか」
「ん?今日の分が詰まってないなら大丈夫でしょう!!
いいですよ――――…では、気をつけて行くように」
え?ええ?
最知〜〜〜〜〜?
