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「大丈夫だから…その…」

心配そうに私を見るジュークの視線から顔を反らすと、小さな声でお願いをした。

「…もう、離してもらえないかしら？」

ずっとジュークに抱き抱えられてるような状態で…。

ガウンを羽織っているとはいえ、夜着の下は下着を着けていない。

いつもよりも薄着なせいか、ジュークの腕が熱く感じてしまう。

「あ！失礼しました!!」

慌てて手を離し、私を気遣いながらも私から距離をとった。

「ではこちらへ」

そう言っていつもの表情に戻ってしまったジュークに、少しだけ淋しさを感じてしまう。

さっきまでの、あの表情。

思い返すと、胸がとくんと音を立てた。

あれは一体、何だったんだろう…？