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☆ラリマーの扉☆

第14章 狂愛王子と捕らわれしハニー

王子様は、ジャラジャラと音を立てて
さりなの体を縛っていく

目覚めるころには
愛を受け取り、身動きは出来ない

薔薇の一つ一つは
ぼくの愛情の断片……。

体に美しく咲く薔薇の花
凛とし、美しい花…。

全身を縛って、薔薇が咲く体になった
さりな。

「あぁん…ハニーぃ…もう逃がさない
あの夢みたいに!」

あの夢はさりなの思いが
具現化して、ぼくに見せたんだ!

…あぁ、あの憎き夢!
許さない、対抗する意味でも縛ったんだ!

愛する気持ちはそれでも変わらない!

ハニー、逃げちゃダメだよ…
最期に耳元で囁く…ぼく。

また、目覚めよう
この世界で。

目覚めたら、また
無理やり君を捕らえようではないか…

狂愛 love story……

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