
Everlasting Love
第38章 大宮
二宮「俺達はオーディションに受かったら、まずはジャニーズJrとして先輩の後ろで活動する。」
二宮「先輩の背中を見つめながら、いつかデビューしたいって思いながら一生懸命頑張ってた。」
二宮「一生懸命頑張って…やっと…やっと!!デビューへの切符を掴み取った!!」
二宮「俺や他のメンバー、他のグループもさ、全員Jrとして先輩のフォローをしながら汗水流して…長年の時を得て…やっと手に入れたのに…!!デビューへの切符をさ、お前はいとも簡単に手に入れた。」
二宮「そりゃあ腹が立つよ!ムカつくよ!!こいつのどこがいいんだって…何回考えても正直分からなかった…」
二宮「男のくせになよなよしてて、ぶりっ子みたいな口調で話しやがって…ちょっと甘えたらみんなちやほやしてくれるだろうって…」
二宮「それだけじゃない…どんなミスしてもちょっと可愛く振る舞えば許してくれるような…そんな甘い考えで芸能界入ったんだろうって思ってた…」
二宮「でも…お前はその女っぽい顔や身体、性格が嫌いなんだよな?」
聖輝「…はい…」
二宮「自分自身を好きになる為に芸能界に入った…記者会見や雑誌で見た時、どうせ話題作りのための嘘だろって思ってた…」
二宮「でも…潤くんから話を聞いて…それが本当だってことが分かった。」
聖輝「えっ…?」
二宮「お前が…潤くんが特番の出演を断った理由聞いた時…涙流して…酷く自分を責めてたって…」
二宮「それ聞いてさ…あの話…本当なんだって…分かった…」
二宮「潤くん鋭い人だからさ…人の嘘とか結構分かるんだって…」
二宮「潤くんに言われた…もう少し涼野くんに素直になってもいいんじゃないかって…」
二宮「俺さ、今までお前のこと本気で大嫌いだった!!一緒にいる時は周りに話合わせてたけど…はっきり言って…芸能界から消えたらいいのにって思ってた…」
二宮「でも…お前も事情があって芸能界にいるんだよな?だったら…俺は……応援したい…」
二宮「今まで…ごめん……これからは…純粋に…先輩後輩として…お前と付き合いたい…」
聖輝「二宮さん…」
