
Everlasting Love
第30章 仮面
光樹「あっちゃ〜課題やってたらこんな時間になったな…」
聖輝「うん……えっ?!19時?!」
光樹「うっうん…」
聖輝「やっやばい!早く帰らないと!!」
光樹「えっ何で?」
聖輝「なっ何でって…何でも!じゃあまた明日ね!ばいばい!」
光樹「あっちょっと!」
僕は全力疾走で家に帰った。
ガチャッ
聖輝「たっただいま!!」
翔くん帰ってませんように…!!
聖輝「あっ…靴がない…」
よかった…まだ帰ってきてない…
聖輝「はぁ…ギリギリセーフ…」
「アウトだろ。」
聖輝「えっ?!」
僕は恐る恐る後ろを振り返った。
そこには怖い顔をした翔くんがいた。
聖輝「しょっ…翔くん…おかえりなさい…」
櫻井「……。」
聖輝「ごっごめんなさい…とっ友達と課題やってたら…遅くなっちゃった…」
櫻井「……。」
聖輝「えっえっと…すぐにご飯つく」
櫻井「いらない。」
聖輝「えっ…」
素っ気なくそう返事をすると翔くんは家に上がった。
聖輝「…ご飯…食べてきたの…?」
櫻井「……。」
聖輝「翔くん…?」
櫻井「……。」
翔くんは立ち上がるとキッチン棚の方へ行き何かを漁り出した。
聖輝「翔く…えっ?カップラーメン?」
櫻井「……。」
聖輝「おっお腹空いたんだったら僕ご飯作るよ?」
櫻井「いい。」
聖輝「そっそんな!せっかくだし…すぐに作るから!」
櫻井「いいって…」
聖輝「やっやだやだ!僕いい子にしてるから!一緒にご飯食べよ?」
櫻井「……。」
聖輝「翔くん…」
櫻井「……分かった…」
聖輝「…翔くん…一緒にご飯作ろ…?」
櫻井「…うん…」
僕は翔くんを何とか説得して、一緒にご飯を作った。
