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渋谷「涼野。」


聖輝「はい。」


渋谷「あいつのこと…周りには言いふらすなよ？」


聖輝「…もちろんです…」


渋谷「本間情けないけど…お前に託すわ。」


聖輝「…元気になってくれると…いいんですけどね…」


渋谷「お前ならいける！ヒナとケンカした時も上手いこと仲直りしたやん！」


聖輝「そっそうですけど…ケンカとは事情が違いすぎるので…」


渋谷「せやな…慎重にいかなあいつの心ボロボロになってしまうわ…」


聖輝「そうですね…」


「お客さん、着きましたよ。」


聖輝「あっ、はい！えっとおいくらですか？」


渋谷「あほ！タクシー代くらい出すわ。」


聖輝「でっでも…！」


渋谷「ええから！はよ行き。」


聖輝「はっはい…ありがとうございます…」


渋谷「涼野！」


聖輝「はっはい！」


渋谷「…あいつのこと…頼んだで…！」


聖輝「…はい。」


渋谷「ほな、またな。」


聖輝「はい、おやすみなさい。」


僕はタクシーを降りて、すばるくんと別れた。




聖輝「……。」

マルの連絡先貰ったけど…今連絡しても出てくれないよね…

聖輝「……。」

でも…一回だけ…

僕はマルに電話をかけた。


〜♪♪♪


〜♪♪♪


〜♪♪♪


『只今、電話に出ることができません。ピーという発信音……』


聖輝「…出ない…」

今日は電話かけるのやめとこうかな…

聖輝「…お風呂入って寝よ。」