オムツン
第29章 二十九枚目
一卵性双生児を愛した男はどうすればいいんだろう?
何かの奇跡や偶然を、必然と捉えて、どちらか一方を選ぶしかないのだろうか。
みんなが納得できればいいのだけれど。
幸せになれれば、いいのだけれど。
「二人と一緒にいるのが、好きだよ」
二人の髪を撫でながら言ってみる。
『ズルいね』
ほっぺたを両側からつねられる。
「もう一度、コズエにちょうだい」
右側に寝ている女の子が言う。
「ダメよ、今度はミキにちょうだい」
左側に寝ている女の子が言う。
残念ながら、私にはさっぱり見分けがつかないのだ。
何かの奇跡や偶然を、必然と捉えて、どちらか一方を選ぶしかないのだろうか。
みんなが納得できればいいのだけれど。
幸せになれれば、いいのだけれど。
「二人と一緒にいるのが、好きだよ」
二人の髪を撫でながら言ってみる。
『ズルいね』
ほっぺたを両側からつねられる。
「もう一度、コズエにちょうだい」
右側に寝ている女の子が言う。
「ダメよ、今度はミキにちょうだい」
左側に寝ている女の子が言う。
残念ながら、私にはさっぱり見分けがつかないのだ。
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