
腹黒ドS王子の愛する人Another
第3章 朔弥 × 元 の場合
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「葵、米粒ついてるぞ。」
「あー、わりぃ。サンキュ。」
休憩から帰ってくると、ふと目に入る北浜先輩と榊先輩の姿。いつものことながら、榊先輩が北浜先輩のお世話をしておりそれはみんなにとっても見慣れた風景となった。
あの2人、仲良いんだな。何かと2人でいるところをよく見る人たちだが、まるでお世話係みたいだな。
俺はただ、2人は友人として仲が良くて同僚として一緒にいるものだと思っていた。
だったのに....
笑顔でお礼を告げる北浜先輩に、これまた笑顔で返す榊先輩。
だけどその笑顔は、俺が知るようなものじゃなくて....
瞳の奥から、まるで愛しいという気持ちが溢れ出るような眼差し。
大切なものに触れるような、優しい手つき。
まさか....
