
腹黒ドS王子の愛する人Another
第3章 朔弥 × 元 の場合
でも、もしこの男の前で、この手で、出さされてしまったら....
自分が普通ではいられなくなる気がして....
「強情ですね、先輩」
後ろから覆いかぶさっていた寺石の熱い舌が、俺の耳をなぞる。そのまま舌は耳の中に侵入し、音を立てて脳味噌ごと犯していく。
「や、やらっ...」
「嫌?ちげーだろ?」
イラついたように先端を思いっきり握られて、恐怖で身がすくむと共にじわりと涙がにじむ。
「言葉は選べよ?こいつがどうなるかしらねーからな。」
握り締められたものが、どうなるかわからない。こいつなら本当にやりかねない....
俺は黙って、その言葉にコクコクと頷いた。
「いい子。」
そう言って、柔らかく触られることにバカみたいに安心するなんて.....
