
例えばこんな日常
第22章 罪深きボルテージ/AN
お互いの唾液が絡まり蕩けてしまいそうなキスを受けながら、段々と頭がぼんやりしてくる。
相葉さんとこうゆう関係になってから、ずっと望んできた未知の行為。
知識も経験もないのに、ただ相葉さんとひとつになりたいって想いだけが上り詰めて。
正直言って怖い。
痛そうだし、気持ち良くなれるのかなんて想像もつかない。
でも…
もうそんなことどうだっていいんだ。
やっと相葉さんが俺を求めてくれたこのチャンスを、見す見す逃してなんてやるもんか。
それに…相葉さんに俺の全部を見せるって、そう決めたんだから。
ぼやける脳みそを振り絞って覚悟を決めたら、もう相葉さんにこの身を委ねるしかない。
優しく丁寧にまさぐられる指先に意識を注げば、内から熱いものがまた込み上げてきた。
「あ、もう硬くなってる…ほんっとエッチだね、二宮さんって」
「んぁっ…」
「ねぇ分かる?こんなに濡らしてんの」
「ぁんっ…やだっ、」
すっかり芯を持った自身を容赦なく擦り上げる筋張った手。
溢れる先走りの蜜をぬるぬる纏わせて動き回る手付きに、また訪れそうになる快感の波。
あっだめかもっ…
うそ…またっ…
「…あ、またイこうとしてない?」
我慢しなきゃときゅっと目を瞑ったのと同時に降ってきた相葉さんの声。
そしてすぐにその手が離され、上昇しかけた体温が中途半端に彷徨う。
「だーめ。二宮さんだけずるくない?一緒に気持ち良くなろうって言ってんのに」
一瞬鋭くなった様な視線にドキッと胸が高鳴り、イキそうになってしまった自分に恥ずかしさが込み上げて。
