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虹色の精霊に導かれて…

第58章 2日目 嵐から 挨拶

一番最初にマイクに声を乗せたのが 櫻井。


  皆さん
  本日は本当にありがとうどざいました。

一礼する櫻井

  雨、あがりましたね。
  謝りづらいですけど、嵐ですみません。
  昨日もお話ししちゃいましたが、他に言葉もないので、 同じ話をしようと思っています。

  今日も昨日も一昨日も、会場に向かう車の中で
  15年前、デビューの会見に向かうときと同じ音楽を聴いていました。

  やっぱり同じように、今日も空は快晴で真っ青で
  15年前、あの青いきれいな空を見れば見るほど
  いったいこれから自分はどこまでこの綺麗な空のような気持ちで 過ごしていけるんだろう
  妙に不安を募らせていたことを思い出しました。
  別に、誰かを、何かを裏切ったわけでもないのに
  何かを裏切ってしまったような、そんな気持ちでおりました。

  僕たち5人は、仲がいいなんて言われることも少なくありませんが
  もしかしたら、お互いに支え合って、寄りかかりあってないと、
  あの頃は一人で立っていられなかったかもしれない。

  そんな風に思いました。


  15年前、嵐というグループ名も、正直、違和感しか感じていませんでしたけど
  今、これだけ自信をもって、誇りをもって、大きな嵐の看板を背負って、 再びこのハワイという地に5人で、そして我々スタッフで、 戻ることができたことをとっても嬉しく思っています。
  これもひとえに、何よりも皆さんのおかげです。

  本当にどうもありがとう。


深々と頭を下げる櫻井。

会場から拍手がおこる。


  15年前、ここハワイでのデビュー会見から半年後のデビューコンサートで
『嵐のファンになってよかったと思ってもらえるような嵐になっていけたら』
  そんな話をしました。

  その18の自分の言葉を、ただひたすらに追いかけてきた、15年だったかと思います。
  これからも、あのちょっと生意気だった18の自分の言葉の背中を追い続け
『 嵐のファンで良かった』と皆さんに思ってもらえるような嵐でありたいと これからも思っております。

  皆さん、15年終わりましたが、明日からの16年目も、その先も、
  どうぞ我々5人、よろしくお願いします。

  本当にありがとうございました。



再び深々と頭を下げる櫻井

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