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虹色の精霊に導かれて…

第56章 嵐 二日目 コンサート 終盤

〝ワイルドアットハート〟のギターイントロが流れ出す。

会場から歓声が上がる

 松本 音に合わせて指でピストルの形を作る。


M『 あぁ~ 』
S『 Ahhh 』

O『 あァぁぁ 』
N『 Ahhaa 』


M『 あぁ~ 』
A『 あぁぁ 』

O『 あァぁぁ 』
N『 Ahhaa 』


『 一度きりの人生 転がるように 笑って 泣いて 生きてゆこうぜ ヴェイヴぇ 』

衣装から滴り落ちる水滴がライトに照らされキラキラ輝く。



S『 そう 』
O『 暗闇の中で 』
S『 中でぇ 』

 櫻井 後方ステージに足を乗せる。
 大野 スライドカーに乗ってステージに近づく。


M『 たとえ 倒れた時は 』
 トロッコに乗って周りを見回す松本。

N『 倒れた時は 』
 櫻井に続いてステージに足を乗せる二宮。

A『 この手 差し伸べるから 』
 松本に手を伸ばす相葉。

M『 この手差し伸べるから 』
 目を大きく見開きながら、相葉の手の方に掌を向ける。




雨が、降ったり、止んだりと、これが演出なら、プログラムは賞賛に値する。





S『 しょい込みすぎたら 捨ててゆこうぜ 』
 衣装に付いた水滴を大袈裟に払う櫻井。


O『 明日は明日の風にまかせ 』
 後方のステージの中心に立つ大野。

 二宮 素早くマイクからインカムに装備チェンジ。


M『 何が起こるか 誰にも分からない 』
 ステージに足を置くが近づいてこない松本。


O『 誰にも分からない 』
 チラッと櫻井の位置を確認する大野。


A『 今を 生きるだけさ 』
 大股で松本に近づきマイクを向ける相葉。


A「レッツ ゴォオ」
 笑顔で叫ぶ相葉。

M『 Let's go 』
 雨でぺちゃんこになった前髪をかきわけ叫ぶ松本。



 豪快に笑う相葉。


 櫻井が笑顔で見ている。



〝ワイルドアットハート〟がアウトロしていく。



N「良い判断でした」
 小さくつぶらいて相葉の後方に移動する二宮。



A『イェイ!!』
 腕を強くあがる相葉。


N「バカだ…」
 インカムの位置を直しながら項垂れる二宮。

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