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虹色の精霊に導かれて…

第21章 コンサート会場 開場 嵐登場

松本視点

イヤモニ『ヘリ内映像 抜きます』
 イヤモニからスタッフの声が聞こえる。

ヘリの定点カメラにアロハポーズを向ける。

(いま 煽りの声が響いているはず…)
“OK.This is ARASHI. 15th Anniversary.”


パイロット「We will shortly be landing.」
 訳 私達はまもなく着陸する。


ゆっくり ヘリがセット裏の即席ポートの上に降り立つ。


N「無事着地です」
S「うん」
 後ろでニノと翔くんが声をかけあっている。


スタッフがゆっくり近づいて来る。

 開ける時の合図を送って、ドアを開けてもらう。

後ろと前のドアが観音開きになる。

まずは、俺。

 思った以上に砂は舞っていない

(よし いける!)

そのあと相葉くん リーダー ニノ 翔くんと降りてくるはず。

自分の立ち位置に立ち、イヤモニから聞こえてくる音楽とリズムに合わせて、カウントをしながら、みんなの動きを見る。

無意識で “ダン”の時、指でアピールしてしまった。



次の刻みに入る “ARE YOU READY?" その声を聞きながら、メンバーと一緒にセットに向かって歩き出す。


リハで決めたタイミングで、サングラスを外していくメンバー。


最後に 俺を抜いて。マイクを貰う。

映像に映り込むスタッフは現地のスタッフにした。

『その方がカッコいい』という 相葉くんの意見を採用した。

階段を上がると、客席に沢山のペンライト揺れる風景が広がっていた。

N「すげー」
 ニノの率直な言葉が聞こえる。

「ああ すげーよ」
さっきまで赤茶けの大地 むき出しだった観客席が‘人’で埋め尽くしている。



オープニングの音楽が終わった。


「いくぞ Hawaii!」
俺の叫びで、白い花火が噴射 と共に〝A .RA.SHI〟のイントロと翔くんの『Take it so so Take it so so』が会場に響き渡る。


俺らは いく度となく踊ったステップを踏む出す。


S『Everybody!』
 翔くんが叫ぶ。

『 Let's go! 』
歌い出しの立ち位置に行き 翔くんと声をかぶせる。

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