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ペットではなく家族です。

第7章 葉子の場合



葉子「私は寛一の彼女」

寛一「…」


笑いながら
自分は彼女だと言う女

殴りたかった

自分は今現在、彼女はいない
彼女と認めた女も生涯で一人しかいない
あいつしか…


だから今、目の前にいる女が許せなくて
思い切り殴りたかった
本気で…


寛一「…消えろ」

葉子「?」

寛一「今すぐ私の目の前から消え失せろ
じゃないとその顔、ボコボコにし」

葉子「同じ事言ってるね」

寛一「!?」

葉子「あの男に言った言葉と同じ」

寛一「…お前っ…何者だ」

葉子「寛一の彼女だってさっき言ったよ
寛一の彼女の葉子」

寛一「葉子の知り合いか…それともあの
最低男の」

葉子「違うよ、私は葉子の知り合いでも
最低男の女でない」

寛一「…」

葉子「葉子だよ、寛一の側にずっといた
寛一の大好きな葉子」

寛一「…えっ、まさか葉子って」

葉子「蛇の葉子」

寛一「へっ、蛇の葉子!?」

葉子「うんっ」


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