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奈穂子「…」


入り口に向かったが
コウの様子が気になりライオン舎へ…


奈穂子「寝てる」

コウ「…」


チラ見すると
コウはすやすやと眠っていた

もちろんその姿は人間の姿ではなく
ライオンの姿のまま…


奈穂子「おやすみなさい」

コウ「…」


眠るコウに挨拶をし
今度こそ本当に動物園を出た奈穂子
今夜は色々な事があり過ぎて早く眠りた
かった

そのせいか…


奈穂子「…お願い、しま、すぅ…」

運転手「お客様！？」

奈穂子「…」

運転手「お客さ、寝ちゃった…」


目的地を伝えるとすぐに眠ってしまった
寝ないよう言われていたのに
車中でぐっすり…


奈穂子「…」