DAYS
第38章 SUPER×2 LOVE SONG A×S
雅紀はやっぱり疲れてるみたいで、
ドライヤーを当ててる時からウトウトしてる。
「まーさき。」
「ぅーん…。」
瞼がもうすっかり落ちてしまっていて、
生返事しか返ってこない。
「ほら。終わったからベッドで寝ようよ。」
「うー…ん。」
「ダメだな、こりゃ。」
無理もないか。
ここんとこ仕事、仕事、仕事だもんなぁ。
もう半分…というか、8割ほど夢の中にいる
雅紀をそっと抱え上げる。
その体はやっぱり軽くて。
マネージャーに聞いてみれば、昼は
食べられない事が多いって言ってたから。
「体壊すんじゃねーぞ。」
「すー…。」
さっきまでの返事が、とうとう寝息に
変わってしまった。
腕の中で寝落ちしてしまった雅紀の顔を
こんなに近くで見れるなんてな。
「こんなに可愛いのに…。」
俺を抱きたいって言った時の、
あの雄の瞳が忘れられない。
あの瞳を思い出すと必ず、
体の奥がきゅんとする。
…抱かれたい。
そんな気分になってくる。
寝室に着いて、そっとベッドに体を下ろす。
そこまでしても、もう起きる気配がないから
深い夢の中にいるんだろう。
しばらく愛おしい顔を眺めてから、
そっと寝室を抜け出す。
明日の準備をしないと。
「俺、頑張るから。」
眠る雅紀の頬に誓いのキスをすると、
リビングへと戻った。
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える