DAYS
第34章 Lives M×O
「で。
俺が呼び出されたわけね、
こんな早い時間に。」
「うん。ごめんね、翔くん。」
「まったく…、何やってんだよ2人して。」
玄関には、大きな袋を2つ抱えた翔くん。
潤は驚いた顔で翔くんを見てる。
「え、いい案ってこれだったの!?」
「うん。だって、オフだったし。翔くん。」
信じられないって顔してる。
俺だって呼びたくなかったけど、
でも仕方ない。
俺も潤も風邪を引いてんだから。
「色々買ってきたから。
ゼリーとか、冷えピタとか、
スポドリとか、一応薬も。」
「本当にありがとう。」
「あーあー。声掠れてる。
あ、そうだ。松潤に。」
「へ?」
「誕生日プレゼント。」
綺麗にラッピングされた袋を
翔くんは3つ、潤に渡した。
相葉ちゃんと、二ノの分もって。
「ありがとう…。
あの、本当にごめんね。」
「気にすんな。元々来る予定だったんだ。」
「え?」
「智くんが、サプライズがしたいから
明日来てって。みんなの仕事が
終わってから、集まるつもりだった。」
また驚いた顔をして、その顔で
俺の方を見る。
「っていっても、主役もその恋人も
風邪引いたからダメになったけど。」
とにかく早く治してよー、って
翔くんは爽やかに帰っていった。
まだ驚いてるままの潤。
「…智。」
「ん?」
「…ありがとう。」
小さいけど、ちゃんと聞こえた。
何だか照れくさくて、
「ん。」と簡単に返事をして、
「ほら。食べよ。で、早く薬飲まなきゃ。」
袋を持って、キッチンへと急いだ。
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