
DAYS
第28章 ヤキモチの答え M×A
「ね!ありえないでしょ!?」
「潤って、元気だなぁ…。」
5人での収録前の楽屋。
翔くんの隣に、
ぴったりくっ付いてる雅紀。
朝から1戦交えてきた俺たち。
…キッチンでヤることヤっちゃって。
あのあとから雅紀の機嫌は、
ちょーっとだけ悪かった。
「何でここでしちゃうかな!?」って。
…んだけど、
そこはほら。雅紀だから。
「だって…。雅紀が可愛くって…。
我慢できなかったんだよ…。
好きすぎて、ごめんね?」
って、しゅんとしながら言えば
「うー…。
俺も潤が大好きだから許す…。」
そう言って、俺に飛び込んできてくれて。
そんな単純なとこも好きだけど、
時々心配になるほどなんだよなぁ。
「潤って、本当に相葉くんが
好きなんだね。」
「うん。」
「即答。」
聞いてきたくせに、笑ってるし。
雅紀の肩なんて持っちゃってさ。
…俺って、心狭いのかな。
「翔だって、同じようなもんじゃん。」
ずっと黙ってゲームをしてた
ニノが茶々を入れてる。
少しムスッとした様子から、
俺と同じ気持ちみたいで。
ニノの隣に座り直して、
深く聞いてみる。
「どういうこと?」
「どうもこうも…。
人が寝てるのに寝込み襲うわ、
風呂の中でも襲うわ、
この前なんて局のトイレでー…」
「ああああああああああああ!!」
バタバタと慌てた様子で、
翔くんがこっちに向かってくる。
「翔、うるさい。」
「うるさいって…。
何か怒ってない?」
隣に座ってた俺を、どんっと
突き飛ばして、ニノの隣を陣取る翔くん。
「別に。鬱陶しいから。
潤くん、大丈夫?」
「あ…うん。」
翔くんのジト目が怖いけど、
全然大丈夫…だよ。
翔くんも変なとこ鈍感だから、
ニノの機嫌が悪い理由を
分かってないんだろうな…。
お互い天然の恋人を持つのは、
大変だよな。
