
DAYS
第26章 熱さまシート S×A
首筋がとても綺麗で。
その首筋に思わず噛み付く。
「や、翔ちゃ、ダメっ。」
「大丈夫。
薄くつけるから。」
「んんぅ…っ。」
褐色のいい肌に、
小さく紅い華が咲いた。
雅紀が出す妖艶な雰囲気に
紅い華はよく映える。
さっきまでは可愛かったのに、
今はこんなにも色っぽい。
「ずるいなぁ…。」
「ひ、あぁっ!」
雅紀のイイところを掠めると、
一際高い声を出す。
だけどあくまで掠めるだけ。
もっとほしがってよ。
その分だけあげるから。
「あっ、あぁっ。
ねぇ、んんっ、あっ。」
「ふふ。やっぱり可愛い、かなぁ。」
「触って、触って…っ。」
そう言って、イイところに当たるように
腰を揺らす。
見たことがないほど、
官能的なダンスで。
もう限界なのか、脚をぴんと伸ばして、
ぷるぷると体を震わせてる。
こんな雅紀を見れるのは、俺だけなんだ。
そう考えると嬉しさと優越感で、
くすっと笑みが漏れた。
「ほら、イっていいよ。」
「んぁ、やぁぁ、あっ、あっ。
翔ちゃ、ん。ぁっ。あっ。」
「ん?どうしたの?」
「ああぅ。
おねが…。ぎゅっ、って、してぇ…っ。」
俺だけに、まっすぐ腕を伸ばしてる。
その姿がまた愛おしくて。
「ん。おいで。」
「あっ、あっ、あっ。んんーっ。」
中の指は、イイところだけを狙う。
「あ、あっ、ぅ、あっあっ。
んーっ、…っ!」
はぁはぁと荒い息が響く。
くてっと俺に全てをあずけてる雅紀。
その華奢な体をしっかりと抱きしめた。
いつもなら、照れくさそうに
「翔ちゃん…。」
と甘い声で呼んでくれるのに、
今日はそれがない。
「…雅紀?」
名前を呼んでも返事がなくて。
雅紀の体を抱き起こして、
すっかり力の抜けた雅紀の顔を
覗きこむと
「…やりすぎた。」
意識を飛ばしてしまってた。
…病人だった。
急いで暖かいタオルで体を拭くと、
服を着せて布団をかける。
「熱、下がりますように。」
また熱くなってきた雅紀の額に
優しいキスと冷えピタを貼った。
