
DAYS
第22章 2人のBirthday M×S
「ニノ、腰大丈夫なの?」
「大丈夫だよ。」
「和、もう寝なよ。」
「…やだ。」
「だって腰ー…」
「俺だけ1人なの?」
うるうると瞳を潤ませてる。
…やっぱり、可愛いよね。
普通に。
そんなニノを見てたら、
思わず俺の涙も引っ込んだ。
だって可愛いんだよ。
「ダメじゃないけど…。」
「やったー!」
子供みたいにはしゃいでる。
「あ、コイツ。」
「ふふ。」
俺を挟んで、2人が取っ組みあってる。
微笑ましいんだけど、
…ちょっと迷惑っていうか…。
でもやっぱり、
「羨ましいなぁ…。」
「何が羨ましいの?」
「え?」
声、漏れてるよってニノ。
「何が羨ましいの?」
2度重ねられた質問に、
答えない訳にもいかず。
「2人の関係っていうか…雰囲気?」
「関係って…。
潤くんと、翔ちゃんだって
恋人じゃん。」
「そうなんだけど、なんか違うんだよ…。」
自然体でいられてる2人。
それが羨ましくて堪らない。
「俺も幸せだよ?
だけど、素直になれないっていうか。
潤の前では、頑張っちゃうんだよ。」
「あー…。そういう事かぁ。」
なるほど、って顔してるニノ。
「俺、それ分かるよ。」
「え?ニノが?」
「うん。」
分かるって…。
2人はこんなに自然なのに。
「俺もね。まぁーくんに片思いしてた時、
自分のいい部分しか見せなかった。
だけど、それじゃあ
ちゃんと分かり合えなかった。
でも色々あってね、俺分かったの。
どんだけ格好悪くたって、
重くたって、
まぁーくんなら大丈夫だって。」
そう言い切ったニノの顔は、
優しくて。
その言葉に、じーんときた。
じーんときてたら、
鼻を啜る音。
「相葉くん?」
「…っ、かずぅー…。」
「もー。すぐ泣くなぁ。」
ちょっと困った顔してるニノ。
だけど、すごく幸せそうで。
俺の憧れのカップルだよ。
本当に。
ほっこりしてたら、
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送り主は、智くん。
