Beautiful Love
第8章 夏美の心
「うまぁーーい!」
さっすが黒木夏美!料理センス抜群!
五つ星だわ。
ていうか高橋遅くない?もしかして先に寝てるとか!?
あり得るぞ。あり得ないと信じたくてもあり得るぞ。
仕方ない。持ってってやるか。
備え付けの丸いお盆に一式乗せると、結構な重さになった。
『うっ・・・わーーーー・・・っ!』
寝てるよこいつ。ヤバっ!
慎重に階段を上りドアを開けると、真新しいベッドに横になって寝る高橋がいた。
ベッドデスクにコトリと夜ご飯を置いてちょっと観察。
・・・改めて見ても綺麗な顔。女の私から見ても嫉妬するぐらい。
・・・これ以上見てると悲しくなるから戻ろ。
泥棒のように・・・猫のように静かに降りて来ると、既に冷たいご飯に手をつける。
「うん、冷めても美味しい・・・かな?」
これなら高橋がいつ起きても食べられそう。
・・・しっかし、あれだね、暗いし寂しい。
一人で食べることなんて殆ど無かったし、環境も環境だ。
取り残されてる感半端ない。
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