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秋夜side






見え見えの嘘つきやがって。



出張のことを告げた後の葵の反応を見て静かに思う。







明らかにさみしいの我慢してんだろ。


アメリカ行きの時は本当にさみしい思いをさせたと思う。
連絡もないのにずっと俺のことを待っていたんだ。そう思うだけで胸が苦しくなる。





もっと俺を頼れ、わがままもいえ。


それでもこいつがそう簡単に言わないのはやっぱり過去があるからだろうな。






今までも桃史さんに迷惑をかけないようにって自分を抑制してきたんだから。






「どーすっかねー。」





出発は3日後。

それまでに少し話し合うか。