
Doki Doki⛔️one way love〜一方通行の恋
第4章 4
週末、仕事を終えた雛は速水との待ち合わせ場所へ向かった
アメリカンコミックのアクション物だったが意外と楽しめた
映画の後、軽く食事してから帰ることになった
「もっとお洒落な良い店あるんだけど時間が時間だから、ごめんね」
「いえいえ、美味しいですね、ここのラーメン」
「そう? 良かった」
「ええ、美味しいです、私、お一人様苦手で一人でこういうところ来れないんです」
違う違う、雛の場合、ただケチなだけである
「そうなんだ、そうだよね、女の子はこういう店一人ではちょっとね」
「一人でいるのは好きなんですけど、やっぱり外食はちょっと…」
こらこらっ、外食は勿体無くてしたくてもできない、と正直に言いなさい
「映画はどうだった?」
「面白かったですよー」
「次はもっと女の子受けのいいものにするから」
「いえいえっ、テンポ良くってストレス発散になりますねー、結構楽しめましたよ」
「ストレス、溜まってるの?」
「え、ええ、まあ…」
「それじゃ、近いうち本当にまた誘っても良いかな?」
「もちろん、本当に楽しかったですよ、私、映画好きだし」
「良かった」
「楽しみにしてますねっ」
