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私は咄嗟に手で胸を隠した。


司馬 :「隠すなっ。」

その低い声につい身体がビクっと反応した


看護師 :「手、横に下ろそうね」

看護師は私の腕を掴み身体の横に下ろした


綾 :『……。』

こんなにまじかで見られるのは本当に恥ずかしい
先生の顔から逃れようと顔だけ横を向き目をつぶった。




司馬 :「恥ずかしくない、昔から診てるんだから…。それに俺が担当してた時からほとんど成長してないな。お前。」

フッと笑う顔がやけに馬鹿にされている様な感じがして、一気に恥ずかしくなり顔がカァーっと熱くなった。



綾 :『なっ…？！！少しは、お、大きくなったもん！』

ムキになって答えたものの


司馬 :「そうか…。」

司馬先生の素っ気ない言葉に余計に恥ずかしさと惨めさすら感じた。


そ、そうか…って………。そんなにあっさり返されたら、調子も狂う…。