『先生…お願い。早く治して・・・』第45章「脱走…そして危険な罠」　523ページ

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先生…お願い。早く治して・・・

第45章脱走…そして危険な罠

ブ〜ブ〜ブ〜

着信の相手は石川先生だ……

早く切れて〜…。

そう思った時、背後から誰かに羽交締めにされた

『きゃぁーーっ』

綾は悲鳴をあげるのと同時に携帯の通話ボタンを押してしまっていた…

「綾！！！どこにいんだよ？！」

石川は声を荒げた…

『キゃぁーー止めて、離してぇ〜』

「静かにしろっ！！」

男の怒鳴り声と同時に綾の悲鳴…、そして耳元でガチャガチャン…という携帯が落ちたと思われる音が聞こえた

綾は後ろから薬を嗅がされると、記憶を失った…

石川は
「綾、綾！どうした？！」と何度も叫んだが綾の声はどんどん遠くなり聞こえなくなった