
先生…お願い。早く治して・・・
第97章 嘘つき…
石川「まずは熱測って、胸から診よう」
布団で顔を隠す綾に語りかける
綾『やだ!やだってば!!やらない!やりたくない!』
そう言って、布団の端をギュッと握りしめた
こんなのは今始まった事じゃ無いし、この位の抵抗は綾と限らずよくある事だ。
石川「綾?もう一度言うよ!診察するから布団から手、離して?大丈夫だから…!」
出来るだけ、怖がらない様に優しく説得する
綾『やだぁ〜やりたくないーっ…っんぇっ…んっ…』
石川「先生、怖く無いよ!綾がやりたくないのは分かるけど、我慢して酷くなると痛い事しなくちゃいけないから、そうならない為に見るんだよ?」
綾『…んっ…っ……んっ……』
石川「良い?布団取るよ!」
綾『やだぁ〜っ…っ…ヤダヤダヤダぁ〜!!』
石川「……。。。あや? 先生に怒られたい? それともまた、伸に痛い治療されたいか?」
久しぶりの先生の抑揚のないトーン
先生を怒らせると誰よりも怖い事は自分が一番よく知っている
それでも…
こんなに頑張って来たのに、、なんで怒るの?
先生のばか…
綾『んっんっんっ…んぇっ…っ…んっ…ん"んっ……やだぁ〜ック…』
これ以上怒らせたらと思うと、つい布団を掴む力を緩めてしまった
もちろん、その一瞬の緩みを先生が見逃すわけがなく、あっという間に布団は捲られ、身を隠す物を奪われてしまった
綾『ヤダぁ〜っ…ック…っく…んっ…んんっ…怖いよ…治療…も…、せんせっ…っも…』
石川「綾?大丈夫だよ…。いつもの診察だよ??別に先生は注射しに来たんじゃ無いし、怒ってないから!」
くしゃくしゃにして泣く綾の頬に手を当て涙を拭う
綾『…ヒッ…ック…ンンッ…ンンッ…』
石川「大丈夫だから。ちょっとだけ診てみよっ!な?」
後藤「進堂さん、それじゃ、先生に見える様に前ちょっと開けるね〜」
そう言って病院着の紐を外され、両胸が見える様に左右に広げさせられた
綾『ヒッ…ック…ヒッ……ック…や…だぁ…ック…』
石川「大丈夫、ちょっと体温測ろう…。な?」
体温計を手に取ると、綾の脇の下に挟み込む
