誰かお願いつかまえて
第3章 恋愛相談??
――あれ?携帯が鳴ってる??
…私、今まで………
あぁ、そうだ。岡崎さんと川端と飲んでたんだっけ。
冷たい風が吹き付けてくるからここは外だな、とか考えながら携帯を見るとそこには、"橋本 璻"の文字。
疑問を感じつつ、電話に出た。
『もしもし、璻?
突然どうしたの?なんかあった?』
「…お前、今外?そんで酔ってる?」
『正解!でも酔ってはないよー』
「…。まぁいいや。
今日大地から連絡あってさ」
(大地……………)
すっかり酔いが覚めた。
「大地、結婚するって」
うん、知ってるよ…
あの日大地に話されたときと同じように、頭が揺さぶられているような気がした。
「そんで式の日、4月6日だって」
4月……6日………なの……?
「…お前の誕生日」
わけもなく涙が頬をつたった。
「幸村…大丈夫か?」
大丈夫なわけ、ないじゃない……
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