誰かお願いつかまえて
第3章 恋愛相談??
『えっと、嫌われてないってことで大丈夫?』
「嫌いなわけないです!!むしろ大好きです!!」
まさかの告白。
さすがにこらえきれなくて笑ってしまった。
『ックックックック!!
はぁー、よかったぁ。警戒されてるのかなー、とか思ってたら今日お昼誘われるし、どうしたかと思ったら…』
そこまでは言えたけどまた笑い出してしまった私の前で湯気が出そうなくらい真っ赤な南ちゃん。
ちょうどそこに料理が運ばれてくる。
『いつも私、南ちゃんに仕事頼んじゃうでしょ?
本来私の仕事なのに手伝わせちゃってるから申し訳なくて…
川端とか岡崎さんはほとんど頼まないのに…』
「私は幸村さんのお手伝いが仕事なんでそんなふうに思わないでください!
――今週は、頼まれることが少なかったので不安だったんです…」
上目遣いでこちらを見上げてくる南ちゃん最高。
ていうか…
『今週は頑張ろうって気合入れてたからかな?』
(もしかして、心配されちゃってるかな?)
笑ってごまかせたと思ったが、南ちゃんは眉間にシワを寄せて頬を膨らませる。
かわいい子は何してもかわいいんだな…じゃなくて。
「周りの人の目はごまかせても、私の目はごまかせませんよ」
ギクッ!!
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