誰かお願いつかまえて
第2章 仕事人間
入社以来ずっと岡崎さんの下で仕事をしてきたから分かる。
(本当に心配かけちゃってるな…)
仕事で失敗すると、気にするなーと言っていつも頭をポンポンしてくれる岡崎さん。
(久しぶりにされたなぁ)
なんだかんだ言いつつ変化に気づく川端も同じなんだろう。
『すみません…。
月曜の朝にするには重すぎる話なので、そのうち話せるようになったら―』
「そうか!よかったよかった!じゃあ今週末3人で飲みに行こう!」
『はい!??』
ちょっと待ってどうしたらそうなるんですか!?!?
雰囲気をガラッと変えてニコニコしてる岡崎さん。
「そうですね。そこで詳しく聞くとしましょう!」
『ちょ、川端まで何言ってんの!?』
心配してくれて感謝はしてるけど、話す気なんて微塵もなかったんだけど!!
「なんだよ。これ以上何か言うならお前の奢りにするぞ?」
『そ、それは』
「じゃ、決定ってことで」
(こういう時ばっかり男2人で連携して…)
『…分かりました』
「よし!じゃあ仕事行くか!今日も忙しいぞー!」
こうして岡崎さんに引きずられるようにして会社に戻りました…。
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