誰かお願いつかまえて
第8章 持つべきものは………
『うん……ありがと。
でも、今は大丈夫』
ごめん、自分でもちゃんと気持ちの整理できてないから……話せないや。
「……ほんと、溜めないで言ってよ?」
『うん…』
「じゃ、私帰るわ!…川端さんによろしく言っといて」
ん?なんか最後だけすごく怖い声…
『わ、分かった!ありがとね』
電話を切って、私がふぅと息をつくと。
「…どうした?」
『ユズが心配して電話してきたの。…私の家の前まで行ってたみたい。
あ、あと、川端さんによろしくって言ってた』
そう言うとビクッと反応してベッドから出てきた。
…ユズになんか言われたのかな?
『川端もありがとね!わがまま言ってごめんなさい』
ペコッと頭を下げる。
「いや、いいんだけど……」
『一緒にいてくれて本当に助かった!
ユズといい川端といい……やっぱり持つべきものは
"友" だね!!』
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