誰かお願いつかまえて
第7章 家庭崩壊……?
俺の疑問をよそに川端の方を向く幸村。
『川端……
さっきはあんな事言ってごめん』
「!」
…川端がどこかに連れていった時のことか?
『私、いろいろ混乱してて八つ当たりしちゃったと思うから…
やっぱり川端とよそよそしくするのなんて無理だし』
「…俺の方こそごめん」
2人は喧嘩してたのか?
『と、とにかく!これからもよろしくお願いします!
同じチームの一員として…』
少し顔を火照らせてペコッと頭を下げると、いそいそと自分の荷物をまとめ始める。
(え?おわり?俺に言いたかったこと、他にないのか?)
俺と川端が呆気にとられてる間に
『お疲れさまでしたっ!』
逃げるように去ってしまう。
「……岡崎さん」
目は幸村の出ていく姿を追ったまま俺に声をかけてきた。
「なんだ?」
「飲みに行きません?…ちょっと話があるんですけど」
「奇遇だな。俺もそう思ってた」
まぁたまには男2人で飲むのもいいだろう。
…今日、月曜日だけどな
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